ご縁で大学院同期として共に学ばせてもらった一級建築士 湯川氏の設計による図書館『しらさぎ子ども図書館 -詩の森- 』を見学させて頂きました。
お忙しいとは思いながらもやはり実際に利用者が居る時が良いと思い無理言って訪問させていただきました。お忙しい中スタッフの皆様ありがとうございました。
システムエンジニア時代に公共図書館向けのシステム導入していました。司書さんの手作業から初のシステム化や独自のホームページを立ち上げるなど図書館として激変期ではありました。
その当時から子ども向けの児童書やスペースを設ける図書館も多少はありましたが、それほど力を入れている感じしていませんでした。
『しらさぎ子ども図書館 -詩の森- 』は堺市東区白鷺町の大きな公園横にある子ども図書館でいわゆる公共図書館のようなコンクリートの塊ではなく、木材をふんだんに使いビックリするくらい窓が大きい作りである。そのため陽が燦々と降り注ぐ何とも気持ちの良い建物である。しかも1階から2階へは大きな階段が椅子の代わりになり、親子で一緒に本が読める場が提供されている。
ザ・公共図書館をよく知る者としては恐ろしく違和感であった。
「本が日焼けする!!」
もちろん書架に直射日光が差すわけではないが、公共図書館では基本的にLEDライトでほとんどの照明を賄っている。
なぜらな税金で購入した「本」が主役であり、大切にするべき優先順位が高いからである。
しかし、『しらさぎ子ども図書館 -詩の森- 』は子どもたちがどのように見聞き感じるかを大切にしていることが一目で分かった。暖かい日差しを軽く覆う木陰のような空間をつくり、その下で思いも思いに読書したり、会話をしたらい、折り紙折ったりと。
建物の中であることを忘れ、目の前にある白鷺公園と一体となって存在している。まさに子どもたちの居場所と小さながらも堂々と立っている素敵な建築でした。
図書館の詳細はこちらをご覧ください。
しらさぎ子ども図書館 -詩の森-(外部リンク)
一級建築士の湯川晃平氏Webサイト
ユカワデザインラボ(外部リンク)