バーバリーが手軽に買えなくなる!とお嘆きの方も多いのではないでしょうか?
私も好きなブランドの一つですが、日本人全体に取ってもルイヴィトンに並ぶ人気のブランです。
本来のバーバリーに戻るらしい
ご存知とは思いますが、バーバリーは英国ではラグジュアリーブランドです。
トレンチコートやマフラーで有名です。
日本では三陽商会が企画・製造した「バーバリーロンドン」、普及版ブランドである「ブルーレーベル」と「ブラックレーベル」が広く展開されていました。
バーバリーロンドンは2015年春夏シーズンで終了、ブルーレーベルとブラックレーベルは「バーバリー」の名を取ってしばらくの間続きます。
「バーバリー」自体は日本法人が直営で販売するのみとなりました。
なぜこんなことが・・・
ナビスコのリッツやオレオ、明治のイソジンと最近同様の問題が起きています。
これらはライセンス契約の問題です。
同じライセンス契約問題ではありますが、3社3様の理由がある様です。
バーバリーの場合
英国のバーバリーに取ってバブル時代期以降日本は格好のマーケットでした。
しかし本家バーバリーはやはり高すぎること、日本市場に精通していなかったことなどなどの理由から日本の百貨店に強かった三陽商会をパートナーとして選び企画・製造・販売のライセンス契約をして日本に展開して行ったそうです。
三陽商会は英国バーバリー社の品質、ブランドイメージをしっかり守りつつ、少し安価で提供出来る技術と経営能力を持っていました。そのため両者はWin-Winの関係であったことは間違いありません。
なぜここでライセンス契約解除なのか?
簡単に言うと安いバーバリーはよく売れるが、本家の高いバーバリーの売り上げが鈍化して行ったことが考えられます。
特にここ数年日本の景気は低迷しており、高級品は売れにくくなりました。
しかしそのにアジア各地から日本への観光客が激増し、高級ブランドや電化製品をごっそり買っていく様になりました。
もちろんバーバリーもその購入ブランドの1つです。
売れるのに何が問題なのか?
本家バーバリーのWebサイトには
BUSINESS MODEL: A DISTINCTIVE GLOBAL LUXURY BRAND
と言うビジネスモデル(経営方針的なもの)を掲げています。
特有なクローバルラグジュアリーブランドだ!と言っているわけなので、比較的安価なものが誰にでも買えてしまうのはバーバリー社の意図に反します。
英国バーバリーはこのビジネスモデルを貫くために日本の三陽商会と手を切ったわけです。
おそらくそのまま続けていれば売り上げは間違いなく増えていたでしょう。
しかし経営方針に背くわけにはいかない。
経営方針は会社の憲法です。基本的指針である憲法に従うことはごくごく当たり前である英国人らしい選択です。
真似はできないが精神は学びたい
経営方針・経営計画を作るお手伝いをするお仕事をしてます。
ここまで本気で経営方針・計画を策定し実施頂ければどんだけ嬉しいことでしょう。
経営方針・計画の策定の際、「覚悟を決めて下さい。」とアドバイスすることもあります。
経営方針・計画が生きるも死ぬも経営者がどれだけ覚悟を決められるかで決まります。
そんな大事な場面にしっかりと一助できる様に励んでいきたいと私も気合を入れます。
余談ですが・・・
痩せたおかげで10年くらい前に買ったバーバリーのシャツが入るようになりました。